
実は私、一度面談に落ちているんです。
高等職業訓練促進給付金って、生活費を補填してくれるのでシングルマザーにとって本当にありがたい制度です。
でも実は、面談で落ちるママも少なくないんです。
皆さんにも、「本当に困っているのに活用できなかった!」なんてことになってもらいたくありません!
この記事では、私自身が経験した面談落ちの現実と、そこから見えてきた解決策を実体験ベースでお伝えします。
- これから給付金を活用するママ
- すでに給付金を活用したことがあるママ
高等職業訓練促進給付金がもらえない理由

まず、高等職業訓練促進給付金のもらえない理由を一覧にまとめてみてたので全体像をチェックしていきましょう。
原因 | 理由 |
住民票が実家になっている | 実際はひとり親でも、住民票が実家などと同一になっていると所得が家族と合算されてしまうケースがあります。 |
前年度の収入が基準を超えている | 前年度の所得に基づいて審査されるため、収入条件を満たしていないと対象外になる可能性も。 |
すでに同様の支援を受けている | 高等職業訓練促進給付金は、一度しか利用できません。 |
申請期間を過ぎてしまった | 受講期間が短いと、気づいたときには対象期間外ということもあります。 |
提出書類の不備 | 必要書類が揃っていないと審査が通らないことも。 |
条件を満たしていない (面談落ち経験済み) | 資格取得のために勉強をしても、生活に支障がないとみなされる場合、審査に通らないことも。 |
実際に面談に落ちた私からすると、正直「想像以上に複雑な給付金だな〜」と思ったほどでした。
これだけでは内容として不十分なので、ここからは、高等職業訓練促進給付金がもらえない理由をもっと詳しく紹介していきます。
住民票が実家になっている


児童扶養手当をもらっているママ
この項目は飛ばしてOKです!
まず住民票の住所が実家になっている場合です。
高等職業訓練促進給付金の受給対象は、児童扶養手当の給付対象と同じ所得条件だと考えられます。
実際はひとり親として認められていても、住民票が実家などと同一になっている場合には前年度の所得が他の家族と合算されてしまうケースがあります。
ほとんどの場合、世帯を分けていても住所が同じだとそれぞれの前年度の所得が合算されるようです。
これによって前年度の所得が「高等職業訓練促進給付金」の対象よりも上回ってしまい、給付が認められない場合があります。

いくらまでなら給付対象なの?
高等職業訓練促進給付金の対象となる所得については、記事の最後にまとめているのでチェックしてみてくださいね。
すでに同様の支援を受けている

原則、高等職業訓練促進給付金は一人一度しか利用できません。
過去に高等職業訓練促進給付金を活用したことがある方は、二度目の利用ができなくなっています。

それでも取りたい資格がある!
というママも多いのではないでしょうか?
そんなママにぴったりな方法は二つあります。
- シングルマザー向けの他の給付金を活用
- 資格取得の給付金を活用
どちらも併用ができる可能性もあるので、高等職業訓練促進給付金だけではなくこちらもチェックしてみてください。
▶︎ シングルマザー向け|自立支援教育訓練給付金について
▶︎ ハローワークの資格取得|教育訓練給付金
▶︎ 教育訓練を無料で受けられる制度について
申請期間を過ぎてしまった

次に紹介するのは、申請期間についてです。
まず対象となる資格講座の受講開始前から受講期間中が高等職業訓練促進給付金の申請期間となっています。
もしこの期間中に各自治体で申請が済んでいない場合、原則受給することができません。

受講開始前に申請をするのがおすすめ!
できるだけ早めに、各自治体にて申請を行うようにしましょう。
提出書類の不備

ここでは申請の際に必要な、提出書類について紹介していきます。
- 児童扶養手当証明書
- 講座概要パンフレット
- 身分証明書 など
申請の際に必要な提出書類が揃っていないと、そもそも面談が受けられなかったり、その後の審査が通らないことがあります。
もし離婚後、すぐに高等職業訓練促進給付金の活用を検討をされている方は、事前に必要書類を確認して準備しておくことをお勧めします。
条件を満たしていない

そして、高等職業訓練促進給付金の対象となるための条件を満たしていない場合、残念ながら面談で否認をされてしまいます。

私はココを確認していなかった!
ここまでで一番重要なポイントとも言える項目なので
まずは、高等職業訓練促進給付金の対象者となるための条件を改めて確認していきましょう。
- 児童扶養手当の支給を受けているか、同等の所得水準(※1)にある方
- 養成機関において6月以上のカリキュラムを修業し、対象資格の取得等が見込まれる方
- 仕事または育児と修業の両立が困難であると認められる方
児童扶養手当の所得水準について
扶養児童等の人数 | 年収 | 所得 |
1人 | 3,850,000円 | 2,460,000円 |
2人 | 4,325,000円 | 2,840,000円 |
3人 | 4,800,000円 | 3,220,000円 |
4人 | 5,275,000円 | 3,600,000円 |
5人 | 5,750,000円 | 3,980,000円 |

児童扶養手当をもらっているママ
この項目は飛ばしてOKです!
このように児童扶養手当を受給するための所得水準は、扶養する児童等の人数によって異なります。
前年度の収入や所得がわからない方は、こちらの
- 自治体の税務課
- マイナポータル
- コンビニの行政サービス
などで確認をすることができるので、ぜひチェックをしてみましょう。
ただし、講座受講をしている途中(高等職業訓練促進給付金をすでに受給中の方)で所得水準を超過した場合には、1年に限り引き続き対象者となる場合があります。
受講期間は6ヶ月以上必要
続いて、対象となる受講期間についてです。
養成機関において6月以上のカリキュラムを修業することが条件となっているので、
6ヶ月未満の講座は高等職業訓練促進給付金の対象から外れてしまうので注意をしておきましょう。
さらに「対象資格の取得等が見込まれる方」とあるので、資格取得は必須ではないことが分かります。
両立が困難である方


両立ってどういうこと?
そして面談で、最も重要になってくるのがこの項目についてです。
具体的にまとめると、対象講座を受講して資格を取得したりスキルを身につけたいけれど
- 仕事をする時間が減る
- 収入が減る
- 育児をすることが難しい
などの理由によってそれぞれ両立が難しいと認められる場合に高等職業訓練促進給付金を活用することができます。
実際に私が面談を受けた時は、質問をさせる項目がこの他にもいくつかありました。
こちらの記事では、高等職業訓練促進給付金の面談で実際に聞かれたことや否認された理由を経験談としてまとめています。
▶︎ もらえない?!高等職業訓練促進給付金の面談に落ちたシンママの経験談
ぜひ参考にして、面談を乗り越えましょう!
最後に

もし一度面談に落ちてしまっても、私のように再申請して受給できることもあります。
それが難しい場合には、資格取得を応援してくれる他の制度を活用してみましょう。
大切なのは「自分に合うサポートを知って、あきらめないこと」だと思っています。
無理せずに少しづつ、自分らしい道を選んで進んで行きたいですね!
最後まで読んでいただきありがとうございました。