
育休明けでも傷病手当ってもらえるの?
そんな不安がよぎったのは、育休が明けての半年後のことでした。
シングルマザーで子供を育てている私は、仕事を休んでいる間に収入がなくなることがとても不安でした。
今では、無事に傷病手当を受け取ることができ体調も回復したので一安心です。
もし同じ状況にいるママがいたら、私の経験が参考にしてみてください。
この記事では、育休明けのママでも傷病手当を受給できた実体験をもとに
をわかりやすく紹介しています。
産休から復職まで

概要 | 内容 |
勤務期間 | 2023年12月1日〜2025年3月20日 |
産休・育休期間 | 2024年3月4日〜2024年9月1日 |
育休中 | 軽い業務(資料作成など)をしていた |
復帰後 | 正社員(フルタイム) |
傷病手当対象期間 | 2025年2月18日〜4月30日 |
こんな感じで正社員として雇用していただいていましたが、当時会社の在籍期間は約1年4ヶ月、実際の実務期間は10ヶ月でした。

実務期間が短いけれど大丈夫かな。
と、産休・育休の期間を抜くと実務期間が1年未満しかなかったので不安になりました。
ですが、結果的に傷病手当を受け取ることができたので、ここからは「どんな人が傷病手当を受け取れるのか?」をみていきたいと思います。
育休明けでも傷病手当の申請はできるの?

2つの傷病手当

そもそも傷病手当って?
業務外の病気やケガの療養のために仕事をすることができず、給与が受けられないときに申請することで、生活の補填として手当を受け取ることができる制度のことです。
そして傷病手当と呼ばれるものには、以下の2種類があります
- 健康保険の傷病手当
- 雇用保険の傷病手当(基本手当の代わり)
今回は、私が受け取った1.健康保険の傷病手当を詳しく見て行きます。
4つの健康保険

私の加入する健康保険は?
そこからさらに、健康保険も以下の4種類に分けられるので確認しておきましょう。
- 全国健康保険協会
- 業種別健康保険組合
- 公務員共済組合
- 国民健康保険
一般的には、健康保険証から確認することができます。
この中で私が該当するのは、1.全国健康保険協会(協会けんぽ)です。
全国健康保険協会ここからは、「協会けんぽ」と呼んでいきます。
傷病手当の支給要件は?

どんな人がもらえるの?
条件として協会けんぽに加入している+在職中の私の場合、支給要件は以下の4つでした。
ここには、会社への在籍期間や実務期間について書かれていません。

つまり、どういうこと?
ということです。
ここからは、私が実際に受け取った傷病手当の金額を見ていきましょう。
実際に受け取った傷病手当はいくら?


傷病手当は、いくら受け取れたの?
以上の条件で働いていた私ですが、傷病手当支給決定通知書に記載されていた金額は…

112,000円/月
「えっ、少ない…」と思ったのが正直な感想でした。
勤めていた会社の経理の方から、私の場合「傷病手当は13万円くらい受け取れる」と言われていたのを鵜呑みにしていたせいでショックが大きかったです。
さらにここから診断書等の費用を差し引くと
合計すると、13,760円なので傷病手当から差し引くと手元に残るのは、
98,240円
あれ?こんなに少ないの?
次回、2回目の傷病手当に期待しています!
私の傷病手当|計算方法

ここからは、傷病手当の計算方法を例を踏まえて見ていきましょう。
しっかりと計算しておけば、私のように

どうしてこんなに少ないの?
とならなくて済みますね。
健康保険加入期間が12ヵ月以上
まず支給開始前12ヵ月間の標準報酬月額が20万円だった場合、傷病手当の1日当たりの金額は以下のようになります。
また今回は、小数点以下は切り捨てます。
標準報酬月額:20万円
平均の30分の1を計算する
20万円÷30日=6,666円
1日あたりの支給額を計算する
6,666円×2/3=4,444円
傷病手当金が支給される日数
待機期間を抜いて:28日間
総支給額を計算
4,444円×28日=124,432円
支給開始前の継続した12ヵ月間の標準報酬月額の平均がベースになるため、必然的に給与(月収)が多いほど傷病手当金の支給額も多くなります。
ですが、私の場合標準報酬月額が20万円ではなく18万円で計算されていました。

休職期間は、社会保険料が
引かれるので注意!
やはり傷病手当の金額が想像以上に少なかった理由は、退職前の休職期間にかかってくる社会保険料でした(涙)
傷病手当の申請スケジュール(2025年版)

ここからは、私が体験した傷病手当の申請スケジュールを紹介します。
2月8日 | 受診1回目:診察+診断書取得 |
2月18日 | 診断書を会社に提出 休職開始 |
3月21日 | 退職 受診3回目:診察+傷病手当申請書の医師記入 |
3月26日 | 傷病手当申請書を社労士さんへ郵送 |
4月25日 | 協会けんぽから傷病手当が振込まれる |
当時は病院への通院が難しかったので、オンライン診療を受けていました。
書類のやり取りは、郵送で行われていたので直接のやり取りに比べると「少し遅れがあるのかな?」と感じています。
それでも、申請から約1か月で傷病手当が支給されました。
申請してわかった注意点|6選
実際に傷病手当を受け取ってみてわかったことは、
傷病手当受給中は、一時的に収入がなくなることが心配です。
そして申請から給付までに時間がかかることから、できるだけ早めの申請をお勧めします。
オンライン診療、ここだけ気をつけて!

私の場合、一刻も早く診断書が必要だったため「即日診断書を受け取れる」を重要視してオンライン病院を選びました。
しかし、このオンライン病院。診察料金が毎回自費なのです。
傷病手当を受給できる代わりに、診察代として費用がかさんでしまっています。
例えば、診察代が10,000円の場合
保険診療:3割 | 自費診療:10割 |
3,000円 | 10,000円 |
こんな感じで、本当に保険診療がおすすめなんです。
これからオンライン受診を考えているママには私と同じ思いをしてほしくないので、
先のことも踏まえてぜひ「保険適用のオンライン病院」を見つけて選んでいただきたいです。
ママたちへ伝えたいこと

1番は、ママの体と心を大切にすること。
ですが、子供がいるとそんな上手くいくことばかりではないですよね。
その結果、気付かないうちに無理をして体や心を壊してしまうこともあります。
この記事で伝えたかったことは、育休明けでも
ということです。
少しでも早めに動いて、安心して心と体を休める時間を確保できますように。
私の経験が、同じように頑張るママたちの力になれたら嬉しいです。
傷病手当後はどうするの?
私の場合ですが、傷病手当の受給を終えてからハローワークに行き失業保険の申請をしてきました。
その時の経験をまとめているので、気になる方はこちらからチェックをしてみてくださいね。
最後まで読んでいただきありがとうございました。